東日本大震災で被災した岩手県大船渡市と大船が名前が似ているという縁で震災後すぐの2011 年から始まった復興支援イベントです。当事務所は第3 回の2013 年から実行委員として参加、大船という街と深く関わるようになった思い出深いイベントです。毎年9月の最終週に大船芸術館通りで大船渡で水揚げされたさんまを振る舞い、大船渡や大船の飲食店が出店するイベントを行いました。

毎年継続するイベントなので認知していただける分かりやすいブランディングの必要性を感じ、イメージカラーとキービジュアルの開発に取り組みました。季節感と印象に残る色という事でオレンジを選択。ベースのデザインにイベントの目玉であるさんまのシルエットで網模様をのデザインを施しています。（意外と気づかれてはいませんがそれはそれで面白いかと）

イベントの関連ツールという事で協賛していただけた方にお渡しする協賛ステッカー、イベント出店店舗やプログラムを掲載する当日パンフレット、イベント時に販売するエコバック、募金箱や看板、多くのツールを共通イメージで制作。イベントを盛りあげました。元々10 年の支援という事でスタートしたイベントだったので、2019 年を最後に新型コロナウイルスのため2 年間開催できず2021年に惜しまれつつ終了しました。このイベントでの経験が地域活性のためのデザインという鎌倉大船イトウデザインの考えの原点になっている気がします。